杉本城

所在地:鎌倉市二階堂大蔵山
築城年:鎌倉時代
築城者:杉本義宗
城主:杉本氏・和田氏(三浦氏)、斯波氏
構造:山城
遺構:平場、土塁、切岸
現況:杉本寺、私有地、畑、山林
歴史:
三浦義明の長子 杉本義宗が鎌倉の朝比奈切通しを侵入してくる敵を防ぐために鎌倉郡杉本の地に居を構えて築城。小坪合戦では和田義茂が在城(1180年和田義盛が頼朝敗戦の報を受けて 撤退する途中。平家方であった畠山重忠の軍勢と住吉城で一戦を交える際、杉本城にいる弟の義茂に援軍を求めた)。鎌倉幕府滅亡後1337年 後醍醐天皇の命を受け北畠顕家・北条時行・新田義興の軍勢が鎌倉の足利義詮を攻めた時、杉本城は斯波三郎家長が守っていたが1日で落城し、家長も討死した。
訪問ガイド:
現在の杉本寺が建っている大蔵山全体が杉本城址跡である。杉本寺の裏手の山や民家にも平場跡が確認され、十二所方面に延びる連丘上に複数の防御遺構が確認され熊野神社近傍まで防御遺構が残されているとされる。